韓国の代表的な食文化 「キムチ」

食文化 キムチ

「韓国の食文化」と聞いてまず浮かぶものはキムチですよね?
キムチを無視して韓国の食文化を語ることはできません。

 

韓国に行って食堂やレストランに入ってみましょう。
そうすると、注文してもいないのにまずキムチが出てきます。

日本で飲食店に入るとまずお水が出てきますが、それと同じ感覚です。しかもそのキムチはおかわり自由で無料なんです!!

 

どこに行ってもキムチがあるのが当たり前。
韓国人は1日キムチを食べないとおかしくなってしまうとも言われています。
それぐらい韓国の食文化にはキムチが無くてはならないのです。

キムチにはその家庭、その店の味があります。

冬を迎える前の一大行事 「キムジャン」

韓国では11月下旬から12月上旬になると、冬の間に食べる分のキムチをまとめて漬けます。
それを「キムジャン」と言って、冬を迎える前の一大行事です。

 

例えば4人家族で冬の間(3~4ヶ月分)食べるキムチは、
白菜50~100株程度です。

まず白菜をキレイに洗い、塩漬けにし、
前もって作っておいたヤンニョン(薬味)を葉の一枚一枚に塗る・・。

とても手のかかる作業なので、キムジャンは家族・親戚・ご近所さんまで総動員で行われます。

 

また韓国の家庭にはたいていキムチ専用冷蔵庫があります。

キムチが美味しく漬かり、新鮮に保てる0℃~マイナス1℃に温度が保てる冷蔵庫です。
キムジャンが済んだキムチはキムチ冷蔵庫で保存され、春まで大事に食べられるのです。

キムジャンの時期になると、白菜を山積みしたトラックが走り、
道端でお母さん達が集まって世間話をしながら一緒にキムチを漬けて、
町中にヤンニョンの美味しそうな匂いが広がるんです。

 

その光景を見ていると心がホッとするのと同時に、
「ああ、もう冬が来るんだな」という気分にさせられます。

みんなで協力して時間と手間をかけて作るキムチ、
我が家の味が美味しくないはずないですよね。

 

 

韓国ではお店ごとにキムチの味が違うって、知ってます?

韓国に行ってお店で食事をする時は、お店それぞれのキムチの味を食べ比べてみましょう!

一口にキムチと言っても、比べてみるとまったく味が違いますから!
「ここのお店のキムチがお気に入り!」というのを見つけるのも楽しいと思います。

 

また、日本では一般的な白菜のキムチや
きゅうりのキムチ(オイキムチ)などがよく知られていますが、
実際には使っている素材や漬け方の違うたくさんの種類のキムチが存在するんです。

同じ白菜でも白くて辛くないペクキムチ。
タコやアワビなどの海産物などを白菜で包み込んだ、
王宮で食べられていたというポッサムキムチ。

初夏に食べられることの多い、若い大根を漬けたチョンガクキムチなどなど!

 

日本ではお目にかかれないキムチを見つけたら、ぜひ挑戦してみましょう!
そうやってキムチを知ることが、韓国の食文化を知る第一歩だと思います!

タグ

このページの先頭へ