韓国の年間行事 ~5月(後)~
ソンニョネナル(成年の日)
成年の日とは大人の仲間入りをする大事な日で、日本でいう成人の日です。
韓国では毎年5月の第3月曜が成年の日となっています。
日本のように祝日ではなく、現在では式典なども行われていません。
友達、恋人、家族などで過ごすのが一般的で、
韓国ならではの方法で大人としての第一歩を踏み出す日を祝っています。
成人したことを祝う儀式、成年礼(ソンニョルレ)
現在では伝統的な儀式を体験するイベントとして開催されているだけですが、
20世紀半ばまで各地で行われていた成年の日の儀式が成年礼(ソンニョルレ)です。
儀式では、成人の証となる髪形・衣服に替えることがメインイベントとなります。
女性は後ろ髪をまとめてかんざしを指し、おでこにまげのような飾りをつけます。
男性はサントゥと呼ばれる帽子を被ります。
成人の身なりになったら、大人たちに頭を下げ深々と挨拶をし、
そのあと酒や茶の飲み方を教わります。
大人になった彼女へ、3つのプレゼント
成年礼(成人式)が行われなくなった韓国では、友達・恋人・家族などと成年の日を過ごしています。
中でも恋人達の成年の日の過ごし方は特徴的です。
大人の仲間入りをした彼女に、彼氏から贈る3つのプレゼントがあるのです。
それは・・・20本のバラの花束、香水、ファーストキス!!!!
なんてロマンティックなのでしょうか。どれも大人の雰囲気を醸し出すプレゼントです。
成人になるまではキスもお預けだなんて、恋愛に対する韓国人の純粋さが伝わります。
最近ではこの3つにペアリングをプラスする男性も多いんだとか。
スーツや羽織袴といった一世一代の正装で盛大な祭典に参加する日本とは大違いです。
特に韓国の恋人達にとっては成人の祝いの日というより、愛を確かめ合う日になっているようですね。