韓国のタバコ事情

日本ではタバコの値段が上がり続け、愛煙家のみなさんはお困りのようですね。
タバコに対する制限も厳しくなり、そのマナーやエチケットも向上されてきました。

それでは隣国、韓国のタバコ事情はどのようになっているのでしょうか!?

韓国のタバコ

韓国は喫煙大国!?

私がソウルに住んでいて気になっていたのは、街中にタバコの吸殻が落ちていること。
どこを歩いても道端で普通にスパスパとタバコを吸い、ポイっと吸殻を投げます。

日本では見なくなった歩きタバコやタバコのポイ捨てですが、韓国では当たり前の風景です。

2009年の調査で、韓国の成人男性の喫煙率は約43%でした。
日本、アメリカ、フランスといった先進国よりも喫煙者数が多いのです。

私の韓国人男性の友人も7割ぐらいは喫煙者だった気がします!

しかしそれに対して韓国女性の喫煙率は約3%と、とても少ないのです。
韓国のタバコの消費は9割方男性が占めているというわけです。

 

タバコと出会うきっかけ

ではなぜこれほどまでに男性の喫煙者数が多いのでしょうか!?
それには大きな理由があるのです。それは軍隊です。

韓国には徴兵制度があり、韓国人男性は約2年間の入隊義務があります。
軍隊は男性社会であり、仲間同士のコミュニケーションとしてタバコは外せないもの。

先輩からすすめられれば断ることができないので、嫌でも吸うようになります。

入隊前はタバコを知らなかったのに、ヘビースモーカーになって帰ってきた・・・
という男性がたくさんいるのです。

 

隠れタバコの文化

韓国には儒教の教えが色濃く残っていて、年長者を敬う気持ちが非常に強いです。
そのため目上の人の前では大っぴらにタバコを吸うことはできません。

それは家族内でも同様で、タバコを吸うことを両親が知っていても、
両親の前ではタバコを吸わないのです。

更に大変なのは女性です。

韓国社会では「女性がタバコを吸うのは良くないこと」と考える風潮があります。
最近はその風潮も変わりつつありますが、それでも女性の喫煙者が非常に少ないのは事実。

数少ない女性の喫煙者は肩身が狭く、トイレで隠れてタバコを吸ったりしているのです。

 

ソウルでは2007年ごろからタバコに対するマナー条例が厳しくなり始めました。
ソウル中心部の繁華街から公園や学校の周辺などが禁煙区域となり、広がりをみせています。

タバコのポイ捨てに対して罰金を課せる地域も出てきました。
ただそのルールが人々に浸透するまでには時間がかかりそうですが、少しずつ変わろうとしているのです!

韓国はタバコマナーに厳しい日本と比べれば、のびのびとタバコを吸えるいい環境です。
しかし日本にいる時と同じモラルを持って、ぜひルールを守って喫煙してくださいね!!

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