韓国の年間行事 ~7月~
7月 一年で一番暑い時期~三伏(サンボク)~
韓国には伏日(ポンナル)という日が3日あります。
最初が初伏(チョボク)、次が中伏(チュンボク)、最後が末伏(マルボク)です。
2011年は初伏が7月14日、中伏が7月24日、末伏が8月13日でした。
韓国ではこの3日をまとめて三伏(サンボク)といい、初伏から末伏までが
一年で最も暑い時期とされています。
暑さを乗り切るため、三伏の日には栄養満点のスタミナ料理を食べます。
三伏料理の代表、参鶏湯(サムゲタン)!!
一匹丸々の鶏の中にもち米・朝鮮人参・ニンニク・ナツメ・栗などを
詰めて煮込んだ滋養食が参鶏湯です。
スープはさっぱりとしていますが、
鶏一匹が入っているので見た目よりボリュームがあります。
鶏肉は低脂肪でコラーゲンも多く、肌や骨にとてもいいですね。
朝鮮人参は心臓機能を高め、ニンニクは滋養強壮効果が高く、ナツメや栗は貧血を予防してくれます。
夏の疲れた体を元気にしてくれるスタミナ料理としては申し分ありません!
韓国人は暑い夏に熱々の参鶏湯を食べて汗をかきながら、
「シウォナダ!!」(涼しい、爽快)と叫びます。
実は根強い人気の犬の肉!?
あまり知られていませんが、韓国では昔から犬肉を食べる文化がありました。
もともと三伏の日にはケジャングッ(犬肉の鍋)を食べるのが定番だったほどです。
しかし、国際的に犬肉を食べることが問題化されたり、
現在はペットとして犬を飼う人も増えたため、
いつからかケジャングッを食べる人もお店も減り、
三伏料理の代表の座を参鶏湯に奪われてしました。
そんな今でも三伏の日になるとケジャングッの店は賑わいます。
特に年配のお客さんが多いようですが、犬肉は根強い人気を誇っているのです。
五臓に良く、胃腸を丈夫にし、血液循環を円滑にし、気力を増進させる・・・
などと、とにかく犬肉は体にいいと言われており、補身湯(ボシンタン)という名前もあります。
実際の味わいはというと、脂身が少ない淡白な牛肉のような感じでしょうか。
身はホロホロと崩れてしまうほど柔らかいですが、繊維はしっかりしています。
少し臭みはありますが、濃いめの味付けがされているためさほど気になりません。
犬肉というだけで倦厭されがちですが、一度食べたらクセになる美味しさです!!
参鶏湯は日本でも手軽に食べられるようになりました。
三伏の日に限らず、ちょっと疲れたな・・という時に食べてみてはいかがでしょうか!
そして私個人としては、犬肉への挑戦をお勧めします!あなたもハマってしまうかもしれませんよ!?