韓国の年間行事 ~1月~
韓国では伝統的な節日のことを名節(ミョンジョル)といいます。
日本にはない名節や、日本と似ている名節、
その他の面白い行事を、1月から順番にご紹介します!
1月
1月1日~年越しはお祭り気分でノリノリ~
日本では大晦日から正月にかけてが一年のうちで最も大きな行事と言えますが、
韓国はそうではありません。
韓国では旧暦の1月1日が本当の正月です。
ですから、新年の休みは1月1日のみで、あとはカレンダー通りに動いています。
しかし日本と同じように年末年始は職場の同僚や友人たちで集まり、
忘年会や新年会で盛り上がります。
12月31日の夜。
街はクリスマスのままのイルミネーションですが、とても綺麗に輝いています。
街では歌手がライブを行ったり、民族楽団が街中を練り歩いたり、
さまざまなイベントが行われます。
最も人が集まるのが明洞(ミョンドン)という
ソウル一の繁華街のすぐ近くにある普信閣(ボシンガク)前です。
普信閣では日本と同じように除夜の鐘が鳴らされます。
0時から33回鳴らされるのですが、実際には除夜の鐘はおまけのようなもの・・
普信閣前以外もそうでうが、街のそこかしこで打ち上げ花火が売られており、
ほぼ全ての人がそれを買ってスタンバイします。
そして新年のカウントダウンが始まり・・・5、4、3、2、1、ハッピーニューイヤー!!!
と共に花火が打ち上げられるのです。
一瞬でソウルの空がカラフルな光に包まれ、それは幻想的で美しいです。
友人同士抱き合ったり、大声で歌を歌ったり、まさにお祭り気分で大騒ぎ。
ですから普信閣の除夜の鐘など聞こえるわけもありません。
気付いた時には鳴り終わっているのです。
そしてお祭り熱が冷めて人がいなくなった後に残されているのは、山のような花火のゴミです。
拾って帰るような人はいないので、
清掃員の方が朝までかかって掃除をしています。
このように韓国では、神社にお参りに行く厳かな雰囲気の
日本とは正反対の正月を過ごしているのです。
ちなみに「あけましておめでとうございます」は、
「새해 복 많이 받으세요.(セへボン マニ パドゥセヨ)」です。
直訳すると「新年、幸せをたくさん受けてください」となります。
とても温かくて素敵な言葉ですよね。
みなさんもぜひ覚えて、1月1日に言ってみてください!