韓国の年間行事 ~10月~

10月 ハングルの日

10月9日はハングルの日、朝鮮半島固有のハングル(文字)が発表された日です。
現在は祝日ではないですが、この日はハングルに関する様々なイベントが開催されています。

ハングルの「ハン」は偉大、「グル」は文字という意味を持っています。
ハングルは他言語にはない特徴を持っていて、他言語からの影響が少ない独創的な言語です。

その解説書である「訓民正音」は世界記録遺産にも指定されています。

 

ハングルを作った人物

朝鮮王朝第四代王 世宗大王(セジョンテワン)がハングルを作った人物です。
世宗大王は学業に長け、多くの功績を残しましたが、
中でも最も大きなものがハングルの創製でした。

韓国人が最も尊敬する歴史上の人物がこの世宗大王です。

もともとは中国から伝わった漢字が使われていた朝鮮半島。
しかし、もっと分かりやすい独自の言語を作りたいという思いから、
世宗大王はハングルを考案しました。

1446年にハングルの解説書である「訓民正音」(フンミンジョンウン)が公布され、
ハングルは朝鮮半島固有の文字として国民に浸透していきました。

 

ハングルの日の様子

1970年に制定されたハングルの日。

ハングルの継承、保存、普及、発展などを推奨すると同時に、世宗大王の功績を称える日です。
それにちなんで文化発展に貢献した団体や個人に与えられる「世宗文化賞」の授与式が
この日に行われています。

また、学校などでは作文・論文大会が行われることが多いです。
私が通っていた韓国語学校では詩または小論文のコンテストが毎年行われていました。

 

ハングルを学びたいあなたへ

ハングルは一見すると記号のようでとっつきにくく思われがちですが、
実は覚えやすい言語なのです。
ひとつの文字は母音と子音が組み合わさってできています。

例えば「나라」という単語を分解すると、「ㄱ」が「n」、「ㅏ」が「a」、「ㄹ」が「r」です。
つまり、発音は「nara」となります。(ちなみに「나라」は「国」という意味です)

このように基本の記号さえ覚えてしまえば、あとは組み合わせるだけで
読み書きができるようになるのです。

 

ハングルに少し興味を持っていただけましたか?ハングルの日を機会にハングルに触れてみませんか?
日本語との共通点も多いハングル、知れば知るほど面白くなってくるはずですよ!

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